8.急上昇&急落の相場心理

白土潤です。

先週半ばまで「アゲアゲ」の
絵に書いたような
上昇トレンドを続けていたドル円も

先週後半から急落し、
値動きの質が変わってきて、
水平線が良く効く相場に
変わってきたな~♫
と感じております。

ただ、相場参加者の頭には
1ドル=120円を目指す
という数字が入っているので
直近でもう少しの上昇は
あってもおかしくないと
見ています。

さて、今回は
最近ドル円で頻発する

「急上昇&急落」

の相場心理を
読み取っていこうと思いますが、

皆様は
「天井は点、底は面」
という言葉を聞いたことはありますか?

これは、相場に良く見られる
値動きを現した格言ですが、

面白いことに、
上昇から反転する時と
下落から反転する時の
チャートの形は違います。

最初の頃は
「上下ひっくり返したら同じになるんじゃないの?」
と思いましたが、
チャートを見てると、
どうしても同じにはならないのが分かります。

こういう違いが出てくる辺りが
「相場は人が動かしている」という
人間の心理が関わってきているからこその
相場の妙ですね。

では、なぜ上昇の時は
「急上昇して急落する」
つまり「天井」が「点」になる事が多いのか?

これは、「買い」と「売り」の心境の違い
そして、「相場は行き過ぎる」という
群集心理が関わってきます。

まず、「買い」と「売り」の心境の違いですが、
株だと特にわかりやすいですが、
人は基本的に安値で「買って」
高値で「売る」ことで
利益を得ようとします。

なので、上昇する時は
ゆっくり買い増しされながら
じわじわ上げていきます。

逆に下落するときは
「利益が減る前に早く決済しよう」と思って
慌ただしく値崩れしながら下落します。

面白いことに
買いでも売りでも利益が出るFXにおいても
この値動きは共通します。

これに加えて、
相場が加熱した時に
素人さん達が相場に参加してくると

「相場は行き過ぎる」
という原理が働いて急上昇を始めて、
適正価格を大きく超えて
上昇していきます。

じゃあ、このままいつまでも上がり続けるか?
というと、そんな風には行きません。

なぜなら、いずれ誰も買わなくなるからです。
そうすると、あとは決済の売りが入り、
下落を始めます。

しかも、それまでの上昇が急激であるほど
多くの人のロスカットを巻き込んで
一気に下落します。

こうして形成するのが
「急上昇&急落」
のパターンです。

急上昇&急落

じゃあ、どこまで急上昇するのか? というと、

「買う人がいる所まで」
です!

今のドル円相場であれば、
115円、117円、119円、120円といった
いわゆる「ダブルゼロ」や「トリプルゼロ」
と言われるポイントが、
皆が意識している買い進む目処になっています。

なので、こういう原理がわかっていると
一気に上昇した時に

「どこが意識されている目処になっているかな?」

と注目する事で、
一気に急落するポイントが見えてきます。

しかも、このパターンが出て
下落に転じるときは、
再度高値を試すことなく
下落へ転じていきますので、
売りの戦略を立てて行きます。

上昇の時と、下落の時では
値動きの質が違うので、
そういう違いを理解しつつ、
買いや売りの戦略を練って行きましょう!

本日も、最後までお読み頂きありがとうございました!

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